全額保障の実費保証型医療保険
現代、医療技術の進歩により、
平均入院日数がだんだんと少なくなっている一方で、
1日の入院にかかる費用が、昔に比べて高額になっている傾向があります。
健康保険での自己負担分の差額ベッド代や食事代・通院費用など、
入院の際実際にかかった費用・自己負担した費用を保障されるもの
それが実費保障型医療保険です。
入院に実際にかかった費用がしっかりと保障される、と聞くと
とても画期的な保険に聞こえます。
ですが頭においてほしいのが、この保険の特徴として、
実費保障ですので多く費用がかかった場合でも、その分は保障される。
費用が少なく済んだ場合には、少ない額しか受け取れません。
実際の入院費用が1万円かかっていなくても、かかっていても、 1万円は保障されるという保障金額は変わりません。
入院費用に1万円もかかっていないとすれば、
他の出費にでもまわすなり自由です。
実費保障型の場合、
例えば大きな病気などで費用も多大にかかり、
入院も長期に渡り、自己負担額が多くても、
補償限度額の範囲内でしたら、かかった分の金額はしっかりと保障されるので、
いくらかかっても安心といえます。
ですが、その分保険料も一般的な保険に比べると
やや高めですので、いざ入院となっても、
日数も短く出費も大してかからなかったとすると、
少し損な気持ちになりますね。
さらに、注意してほしいのは時代とともに平均寿命も伸びている中、
この実費保障型医療保険には終身保障がないので、
その点は将来の老後の医療保障への備えとしては
とても心配です。
医療費も、年々高額になっていくこの先、
人生において、最もさまざまな病気をしやすい年齢で
医療保障を失うことになります。
年齢も高ければ高いほどその分保険料も高くなりますから、
せっかく保険料を払い続けてきたのに保障が終わってしまったら、
保険料も高い年齢からまた新たに加入しないといけません。
実費保障型医療保険のメリット・デメリットをよく理解して、
自分に合っているのかどうかをよく判断してください。
●AIU保険会社「スーパー上乗せ健保」
http://www.aiu.co.jp/individual/product/medical/uwanose/index.htm
●富士火災「みんなの健保2」
http://www.fujikasai.co.jp/insurance/individual/medical/all_2.shtml
ちなみに、がん保険の実費保障型の保険ですと
●セコム損保「自由診療保険メディコム」
http://www.medcom.jp/
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